長門美愛さんブログ引用。

SMをやってない人からすると
「安全に痛めつける」なんて意味が解らない言葉だと思うけど。
SMは暴力ではないのだから安全に痛めつける技術が必要。

私はプロのS女でドミナで催眠術師です。

自らプロを名乗るというのはどういうことかと言うと
技術や知識や安全管理に責任を持つということです。

正しい知識・安全確保・衛生管理。

プロとしてお金を頂くなら、これは必須項目。
こういうことはテクニックや接客やトークスキルより目立たないし、売上に直結しづらくて地味で面倒くさいから後回しにされがち。

しかし、面倒くさくて地味な部分こそが最も大切だと考えています。

ここからは、SMに関する安全安心や衛生管理について
各項目ごとに纏めました。

技術よりも安心安全清潔が大切
まずは緊縛編
緊縛事故についてはよく語られるようになり周知されつつありますが、15年程前は緊縛事故について誰も口にはしなかったし、事故を起こしても無いことにされて、受け手さんは泣き寝入りするしか有りませんでした。

緊縛事故について語られる昨今、
縛っていけない場所や縄を掛けるテンション(縄圧)について
語る人はいますが、縄の衛生面について語る人は少ない印象です。

縄会などで見ていても、縄の衛生に気を使ってる縛り手さんも受け手さんも居ないように感じます。

縛り手さん。
その縄は清潔ですか?
緊縛される受け手は、痛みと快楽で汗だくになります。
同じパートナーしか縛らないならまだしも、その汗や皮脂の染み込んだ縄で次々に縛っているのを見るとゾッとします。
黒ずんだ縄を「馴染んでる」と評して、使い回してる人は多いです。
衣服の上からでもゾッとするような縄で直肌を縛ったり、股縄に通したり口に咥えさせるなど粘膜に触れるような行為は、不潔としか思えないですが、受け手もあまり気にしてないように感じます。
もし私が受け手なら、緊縛技術の上手い下手以前に、縄の不潔さが気になって緊縛に身を委ねることなんて出来無いです。

直肌に触れた汗や皮脂の付いた縄は使い回ししない。
縄は毎回洗う。
麻縄は洗うと、その後の毛羽取りやオイル入れなどメンテナンスが面倒だし、麻縄の消耗も激しいです。
それが面倒だと思うなら、麻縄を使うのはやめたほうが良いです。
ナイロンや金剛綿や綿ロープやサテンロープなど、縄の種類は他にも沢山あります。
かっこいいから麻縄を使いたいなら、メンテナンスも込みです。
それすら面倒なら、あなたには緊縛する資格はないので、緊縛なんてやめてしまいましょう。
いますぐ縄を捨てたほうが良いと思います。

実際に、直肌に使った縄の使い回しによるかぶれや、汗の染み込んだ縄にダニが湧いて皮膚炎起こすこともあります。

縛り手側が意識するのも大切ですが、受ける側も、不潔そうな縄なら
「その縄は清潔でないので嫌です」
と拒否して良いと思います。

緊縛で気持ち良くなりたいという気持ちは解りますが、欲望に流されて後悔するのは自分です。

緊縛に限ったことではありませんが、道具は全て使用前使用後の消毒や衛生管理は必須です。