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催眠術とは?

2024/08/08 22:50

催眠術とは、暗示をかけて催眠状態に引き入れる技術のことで、催眠療法など心理療法として病気の治療や精神病理の研究などにも利用されます。
 
催眠術が日本で始まったのは、1887年前後に「催眠術」という用語が初めて使われたとされていて、催眠状態とは暗示により、精神的変化、肉体的変化が引き起こされた状態のことです。
 
 
催眠状態の定義はいまだ解明されておらず、催眠が存在するが、原理は不明確というのが正しい現実です。
 
 
催眠時の脳波測定によると
 
①背側前帯状皮質の活動低下(比較力の低下)
 
②島皮質の繋がり増大(集中力の向上)
 
③背外側前頭前野とDMNの繋がり減少
 
が見られるが、なぜそうなるのかは明確化されておらず、催眠研究の難しい点は、かけられている本人でさえ「かかったフリ」なのか「本当にかかっているか」を明確に区別できないことなのです。
 
「言われたから、そうしたくなるのかも」
 
「なぜだか言われた通りに反応してしまう」
 
という感覚に近いと思います。
 
 
残念ながら、催眠は魔法ではありません。
 
 
催眠術に関する誤解で多いのは、
 
・催眠をかけられると、催眠術師に操られてしまう。
 
・催眠術師に支配され、言いなりになってしまう。
 
・一度催眠にかかると、自分では解けない。
 
・望まない暗示を入れられてしまう。
 
・「催眠術にかかりやすい」「暗示の影響を受けやすい」「騙されやすい」人でなければ催眠は効かない。
 
・催眠にかかっている間、意識を失う。または意識を乗っ取られてしまう。
 
 
 
これらは全て誤解です。
 
 
催眠術によって、意識が無くなることも、望まない暗示を入れられて解けなくなることもありません。
 
 
辞書などで催眠という言葉を調べると、
 
「眠くなること・薬や暗示などにより人為的に眠けを催させたり睡眠に似た状態にすること」
 
という表記があり、催眠自体も眠りを催すと表記することから、催眠術に掛けられている催眠状態を眠っていると誤解される方もいますが、催眠状態は眠っているわけではありません。
 
催眠術によって、意識が無くなることも、望まない暗示を入れられて解けなくなることもありません。
 
 
 
辞書などで催眠という言葉を調べると、
 
「眠くなること・薬や暗示などにより人為的に眠けを催させたり睡眠に似た状態にすること」
 
という表記があり、催眠自体も眠りを催すと表記することから、催眠術に掛けられている催眠状態を眠っていると誤解される方もいますが、催眠状態は眠っているわけではありません。
 
 
 
催眠術に掛かっている催眠状態では、どのように感じるのかといえば、いわゆるぼーっとした状態になる。
 
だからといって、意識が完全に消失しているわけではないし眠っているわけでもない。
 
眠っているように見えても被験者に
 
「眠ってましたか?」
 
と聞くと
 
「眠っていません」
 
と答えるはずです。
 
催眠状態を日常の体験に例えるならば睡眠よりも、ある事に熱中しているときなどに起こる、頭の中が空っぽになったような感覚が近いかもしれない。
 
催眠は暗示ですぐに覚醒するが、睡眠は暗示を与えてもなかなか覚醒しないことからも、睡眠と催眠は違うものだと思われます。
 
 
 
催眠術というと被験者を眠らせたように見える状態であるトランス誘導をしてから、催眠暗示を行うイメージがあるが、覚醒状態のまま催眠状態に導く、覚醒状態催眠というのも存在します。

監修 長門実愛

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